第16回おすすめ書籍発表!山本七平氏著「指導者の帝王学」
みなさんこんにちは。
臥龍健(がりゅうけん)です。
このブログでは毎回、年間に読む200冊の本の中からオススメの書籍をご紹介します。
今回も素晴らしい一冊をご用意致しました。
それがこちら。
山本七平氏著の
「指導者の帝王学」です。
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山本七平氏は1921年に現在の東京都世田谷区三軒茶屋で生まれます。
太平洋戦争中のため、青山学院専門部高等商業学部を21歳で繰り上げ卒業します。
1947年に帰国後、聖書学を専門とする山本書店株式会社を創業します。
様々な著作を残した後、1991年に膵臓癌で亡くなられます。
本書の構成は「はじめに」と「おわりに」が無く、4つの部、12の章から成り立っています。
日本文化と社会を分析する山本氏の哲学は「山本学」と称されるほどでした。
本書はそんな「山本日本学」の魅力が凝縮されており、何度読んでも新たな発見に驚かされます。
本書の狙いは、読者に
「あなたは岐路に立たされたときどうするか」
という答えがあるようで無い疑問をぶつけ、考えさせることにあります。
そしてそのヒントとなるのが本書で紹介される名だたる偉人達の選択なのです。
織田信長。
上杉鷹山。
石田梅岩。
渋沢栄一など。
先人達の知恵を学ぶことは意義があります。
確かに、偉人達が置かれた環境、育った環境、TPOなど全てが読者と全く同じとは限りません。
だから一見、歴史を学んでも意味はないとあなたは言うかも知れないです。
しかしその意見に私ははっきりとNOと言いたいです。
確かに、別の人格で環境も違えば本書で学んだ経験が役に立つかはわからないです。
しかし、その視点は歴史を学ぶ本質とはかけ離れています。
偉人や歴史から学ぶ意義、その本質はその選択の背後にどのような思想的な軸があったかを推察し考えることだからです。
その本質が分かれば、その本質(考え方)に照らし合わせてこの本を読んだ後の生活に活かすこと、応用することができるのです。
学校の歴史の授業では多くの場合「何年に何があった、誰が居た」程度のことしか教えません。
それは教科書が全体の流れを把握させることに重きを置いているからだと思っています。
単純な暗記の繰り返しになればそれは面白くなくなるのもあたりまえです。
本書は、以前このブログでご紹介した「将の器 参謀の器」と同じように
歴史があまり好きではなかったと言う人に読んで頂きたいです。
どんなに崇められている偉人達も私達と同じ人間です。
私達と同じように喜び、悲しみ、怒り、笑い、その人生を謳歌してきました。
そこにある人間ドラマに想いを馳せ、歴史を新たな視点から見つめ直すきっかけになるのが本書だと思います。
もう一度繰り返しますが、歴史を学ぶ上で大切なことは
「その選択の裏にある思想的な軸」
を捉えることです。
あなたも本書を手に取って、その思想的な軸が何なのかご自身の目で確かめてみて下さい。
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さて今回の記事もいよいよ終盤に差し迫って参りました。
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本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
次回の投稿でお会い致しましょう。
【次回予告】
次回は、ダニエル・ピンク氏著「フリーエージェント社会の到来 雇われない生き方は何を変えるか」をご紹介致します。お見逃しなく!
臥龍健(がりゅうけん)でした。